農業問題PTが視察 9月3日

9月3日 前日の十日町地域に引き続き、南魚沼地域振興局を訪れ、地元農業関係の方々と意見交換をおこないました。
まさに魚沼産米の牙城とも言える地域ですが、やはりJAの仮渡金14200円の話が大きな話題となり、農家の営農意欲が大きく損なわれ後継者がいなくなるとの不安の声が多く、国や県の支援のあり方等について、真剣な議論が交わされました。
振興局での意見交換が終わり、旧大和町と津南町にそれぞれ50haの大規模畑作を行っている農家を訪れ、経営方針や農政のあり方について意見交換を行いました。
その後、旧入広瀬村の建設業から農業に参入した法人経営の農家レストランを訪れ昼食をとるとともに、中山間地域での農業経営や後継者育成と集落の維持等について意見交換を行いました。
次に魚沼市へ向かい、JA北魚沼のカントリーエレベーターにある魚沼市自給飼料生産組合を訪問。
酪農経営や飼料用米の利用状況について説明を受けるとともに、飼料用米へ加工する破砕機の実演を見学しました。
飼料用米の利用は大変好評で、組合員以外からも需要があるものの原料不足で供給できないため、政策的にも拡大してほしいとの意見をいただきました。
視察の総括りの最後は、ゆりの切花を大規模に経営している農家を訪問。
経営戦略や生産の実態などについて説明を受けるとともに、意見交換を行い、米価下落の影響を少なくするためにも複合経営の推進が必要との見地で意見の方向性が一致しました。
2日間にわたるハードな視察でしたが、若い後継者の農業経営にかける熱い思いや心意気、ベテラン農業者の後継者確保についての不安、あるいは集落維持のための施策のあり方等、農業問題に限らず幅広い意見や実態について勉強してまいりました。
今後、これまでの成果を踏まえて最終とりまとめをこない、国や県に日本の農業の明日に資するための提言を行いたいと思います。


南魚沼地域振興局にて、意見を述べる地元農業関係の方

参加者と意見交換を行うPTのメンバー

旧大和町と津南町に50haの農園を経営する農場で

雪室に貯蔵されているにんじんやジャガイモ

畑作経営の苦労や今後の農政について意見交換中!

建設業から農業へ参入した経緯について話を聞きました

旧入広瀬村という山間地域での営農について意見交換

飼料用米に加工するための破砕機の実演を見学

飼料生産組合の酪農家には、飼料用米が好評でした

現場の声に真剣に聞き入るPTメンバー

高級なゆりの切花を大規模に生産する方と意見交換

米と園芸の複合化の推進が必要と意見が一致!